2012年2月13日月曜日

「安らぐ家は「間取り」で決まる 上田康允著 を読む


空き時間に、久々に、大型書店「ブックデボ書楽」へ。建築のコーナーに積まれていた書籍を手に取った一冊です。これから家を初めて建てる人と向けに、基礎知識をお知らせする内容になっています。住宅メーカーの営業職等で、お客様の近いところで感じたこと、思いを120項目に回答する形で解説した本です。間取りを考える上での不安材料を事細かに解説してあるので、こんな事までと思うこともあり、専門馬鹿になっている自分を発見する箇所もありました。

家を持とうと考えている人に向けてのメッセージの本と受け止めると、なんと設計事務所がひ弱な存在なのかがわかる。でも、もっと、職能としての設計事務所の役割をもっと理解してほしいと思う。建て主の視点で、代弁者の役割も兼ねた設計事務所があることを理解してほしい。

言い換えれば、設計事務所側のアピール度、貢献度が少ないと思われていそうである。私も含め実績を積み、それを糧としながら、公表していく姿勢が必要になってきている。

大雪に見舞われて

北陸に大雪。
家が潰れいそうな大雪に見舞われている。
北海道の「木の城たいせつ」という住宅専門の建設会社を思い出す。

この大雪で雪下ろしに絡む事故のニュースを聞くと、雪下ろしをしないですむ家がもっと広まっていればと思う。無落雪屋根による雪下ろし不要な屋根を考案した住宅会社が北海道にあった。
(リーマンショックの時期に経営破綻(2008年))
詳しくは「世界でいちばん住みたい家」赤池学/金谷年展著を参考に。

雪下ろしの不要な住宅は、雪国にとって、こんなにありがたい家はないはず。
昨日放映の「アインシュタインの目」で飛騨高山白川郷の古民家の茅葺き屋根を取り上げていた。
共通のテーマが隠れている。
しっかり造れば、安心、安全な住まいが手に入ると。

「木の城たいせつ」が大阪の「創建」により再建に乗り出されたとのニュースを発見。昨年6月のニュースである。再起を祈る。