2011年2月10日木曜日

小屋部分の水平構面を考える

水平構面、最上部
まず、ツーバイフォーでみてみましょう。
ツーバイフォー工法とは、簡単に言うと204材(38×89)の材をつかって壁をつくる工法です。
カナダ、アメリカからの輸入工法です。

最上部(小屋部)の水平構面を確保する方法として、ツーバイファーでは、二通りのやり方が考えられます。

一つ目は、天井根太による工法。
上向きに床をはるような工法で、204又は206材で天井下地を構造壁間で組み、ボードをはる。
ロフト等を設ける場合は、よく210材を使います(水平力+鉛直力両方を加味されます)
204=38×89 206=38×140 210=38×235
結構大きな材で水平力を受け持ちます。
二つ目は、屋根材の垂木を天井根太風に活用する方法です。
屋根勾配が緩い場合は、認められている工法です。
たるきの材は、206,208です。
壁材の204材より大きな材をつかいます。
斜めに天井根太が伸びているようのイメージです。
床、壁四面、天井の六面で丈夫に支える工法に仕上げっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
軸組の場合は、火打梁で主に考えます。
火打梁:入角を強化するために取り付ける材
おおむね八畳の大きさ(二間×二間)で四方に必要です。上階リビングダイニングで勾配天井にする場合は、大きな空間にうまく梁による構面分けをして、火打梁を見栄がかりで入れます。
うまくロフトを絡めると、丈夫な構面になります。(おすすめ)
屋根の垂木+野地板(厚12mm)も若干の効力は認められています。
すべて勾配天井にせず、小屋筋交等の入れられる小屋裏空間を確保することも必要かと思われます。