2014年6月3日火曜日

せめて50年持たせるために、2ないし3度の交換が必要な部位はある

今、平成5年に完成した障害者施設の改修計画に参加しています。
打ち放しのコンクリートの外観に表現の肝になるところは、スティールサッシで表現。
今でも、デザイン的には見劣りしない建物です。格好いい・・・。
職員さん達のご意見、現地で体験すると考えさせられることが多々あります。
設計者の思いとかけ離れたところで今の利用者(入居者)がいることを。

今日は、外部サッシの話をします。
木窓、アルミサッシ窓、スティールサッシ窓、樹脂サッシ窓と材料による種別で言われています。気密性、断熱性が問われる部位です。等級も最近はうたわれています。可動部は、金属かプラスティック、気密は、パッキン材でまかなっています。その性能、取り付け方が、サッシの性能に大きく係わってきます。可動部は、動きが悪いと利用者は気付きが掃除をし、それでも直らない場合は、業者さんに頼みます。戸車、蝶番等の交換で済むはずです。

気密性は、どうか。パッキンが外れたら、モヘヤがすり減ったら、外れたら、起きている現象です。私が初めて見たときは、パッキン材が劣化してぼろぼろになり、外されていた状態です。後に、五分の一の図面で当初はパッキンがついていた確認しました。その部位がないことが、どういう影響があるか一般の方が理解するのは難しいことです。バリアフリーの設計で大雨時、外からの雨水の浸入したことからの相談でした。パッキンによる一次シールのみのサッシ、進行時に取り扱い説明書に、使用パッキンの名称品番を添えるべき項目であるなと思う。竣工図には、その名称は見当たらなかった。職員さん達は、日々砂嵐に煩わされていると聞かされています。雨の侵入はなくとも、砂埃は、容赦なく侵入しているからです。ゴムを押渕で抑えている箇所、ガムテープで抑えている箇所をみると、胸が痛みます。取り替えサッシの商品は、たやすくネットで探すことが出来ますが、本体は、まだ大丈夫、動きと気密性に問題が生じたサッシもすくい上げたいものだと思います。